浜通り交通株式会社
設立:平成17年1月24日
本社:福島県双葉郡楢葉町大字上繁岡字小六郎39-10
いわき支社:福島県いわき市平作町2丁目8-12
0246-88-1788
南部営業所:福島県いわき市四倉字芳ノ沢1-51 C-14
代表取締役:永山剛清
事業内容:貸切観光バス事業

HP http://hamakobus.com/
いわき市で事業を再開。復旧・復興を支えるバスを運行
------強さの源泉にある使命感------
使命感を感じとり、仕事をしている人の言葉には、力強さがあります。
福島県双葉郡楢葉町に本社を置く、浜通り交通株式会社(永山剛清代表取締役社長)。貸切観光バス事業を営んでいましたが、東日本大震災後の福島第一原子力発電所事故から、状況は一変しました。楢葉町の本社は、福島第一原発から15キロ。第二原発からわずか2キロ。永山社長は事故後、自ら大型バスのハンドルを握り、家族や近隣住民を乗せて国道6号線を南下し県外に脱出。その後楢葉町は原発の警戒区域に指定され、立ち入りができなくなります。県外で仕事をすることを考えていた時、東京電力から原発作業員の送迎バスの要請が入りました。

「使命感でしょうね」。永山社長の言葉は、おだやかながら、その奥に力強さが感じられます。原発事故の収束のため、原子力発電所内で汗を流す作業員。作業員を送迎するバスは必要不可欠。誰かがやらなければいけない事を、永山社長は引受けました。


(写真左:永山剛清代表取締役 右:塚越良一いわき支社長)

------中小企業基盤整備機構 仮設施設に入居------
楢葉町からいわき市に事務所を移転したものの、所有する約20台の大型バスの置き場がなく、バスは楢葉町の隣りの広野町に置いていました。
中小企業基盤整備機構により、いわき市四倉町の四倉中核工業団地に、企業向けの仮設施設が建設され、平成23年11月、入居が開始されました。第1次入居は18社。年度内第4次分まで、約70事業所が入居を予定しています。
浜通り交通は仮設施設内に11月、南部営業所を開設。バスを工業団地内に置く事で、事業が集約できるようになりました。原発が収束しない限り見通しは立ちませんが「収束すれば楢葉町に戻りたい」と永山社長は話しています。
------楽しくなければ仕事ではない------
貸切観光バスとしての仕事は激減。仕事の9割が原発作業員の送迎です。一時的に福島第一原発の送迎もしていましたが、平成24年1月現在、福島第二原発の送迎バスを運行しています。当初数人のドライバーで始まり、現在13人。明るい笑顔が印象的な営業所です。

青柳好真南部営業所長は「楽しくなければ仕事じゃない、という社長の気持ちが伝わっているのだと思います」と話します。
22歳の若手からベテランまでが揃う浜通り交通。「父親がバスを運転していて、それを見ていてやりたいと思い、震災後、郡山市から引っ越してきました」と話す、親子2代のドライバーもいます。
仕事に対する誇りとやりがい、仕事を楽しむ姿勢は、社長から社員へ受け継がれています。
平成24年1月取材