共同印刷株式会社
設立:昭和61年10月1日
営業部:製版部:郡山市柏山町87
Tel 024-973-5693/Fax 024-973-5694
製造部:田村町金屋字マセ口43-1
(中央工業団地内)
Tel 024-983-7162 / Fax 024-983-7163
代表取締役:鈴木充男
事業内容:印刷業
HP http://0240.jp/kyodo/
「企業は人なり」再開を転機に人材を育成
------復活を願う声とそれにこたえる社員の力------
福島県のほぼ中心に位置する郡山市。福島第一原子力発電所の事故の影響で、警戒区域などから移転し事業を再開した企業が数多く存在します。共同印刷株式会社(鈴木充男代表取締役)もそのひとつ。震災後、営業部・製版部・製造部を郡山市内に、南相馬市に営業所を配置しスタートを切りました。主力は帳票印刷。仕上がりの美しさとスピードに定評があります。

大熊町の本社は福島第一原子力発電所からわずか3.5キロ。事故後警戒区域に指定され、60人の従業員は全国各地に避難し、バラバラになってしまいました。「お客様の後押しと社員の頑張りで再開した」と鈴木充男社長。震災後、それまでの顧客から移転先の問い合わせが相次ぎました。「営業を再開してほしい」という声は鈴木社長の胸を熱くしました。
------酷暑との戦い、そして事業再開------
本社工場に残されていた機械は10tトラック約15台分。手入れをしてあげなければ錆びてしまう心配がありました。事故から4カ月後の7月に、やっと許可が下りた一時立ち入りでは、従業員十数人が協力。酷暑の中、防護服を着て機械を運び出す作業に与えられた時間はわずか2時間。大切な機械の運び出しに汗を流しました。

新しく郡山市内に借りた工場の面積は以前の半分ほど。機械をすべて運び入れるスペースがなく、持ち込めたのは約2/3。郡山市柏山町に営業部・製版部、郡山市田村町に製造部、南相馬市に営業所と、事業所が3カ所に分かれてしまたっため、ウェブカメラを設置し業務をすすめました。
9月1日、懐かしい顔ぶれが揃いました。約半数の30人の従業員が戻り、新しい「共同印刷」が稼働しました。
------新たな挑戦------
福島第一原発の補償が決まらない限り、動ける状況ではありません。鈴木社長は「根を張る時期」と今をとらえます。「すべて企業は人」。成り行きを見守るしかできないこの時期を、あえてチャンスと見て、新しいビジョンの作成と人材育成に光をあてていく考えを打ち出しました。社員の各種研修会への参加や、資格取得支援などに積極的に取り組んでいます。「自分たちに何ができるのか―」。鈴木社長の挑戦は始まったばかり。先を見据え、時代の変化に対応する体制づくりをすすめています。
平成23年12月取材