会津大学
会津大学
福島県会津若松市一箕町鶴賀
0242-37-2500
1993年開学
理事長兼学長:角山茂章
偉業を支えた会津大。その自信が福島の復興へ繋がると信じて
「はやぶさプロジェクト」支援チーム構成機関として貢献
日本で最初のコンピュータ理工学専門大学として開学した会津大学。小惑星「イトカワ」から、表面物質を地球に持ち帰った小惑星探査機「はやぶさ」の、「はやぶさプロジェクト」支援チームの構成機関として貢献しました。2003年の打ち上げから、7年の月日をかけて帰還した「はやぶさ」は、多くの人に感動を与え、勇気と希望をもたらしました。

会津大学はJAXA(宇宙航空研究開発機構)と共同で「イトカワ」の立体形状モデルを構築。「はやぶさ」が撮影した画像から小惑星の形状などをコンピュータで詳細に再現しました。当時の会津大生も管制室で「はやぶさ」の制御・運用に携わり、2010年には世界初の快挙を称え、宇宙開発担当相、文部科学相から感謝状が贈呈されました。
出村裕英上級准教授は、個人ではなく、関わった学生や職員などを含めた「会津大学」に感謝状が贈られたことがうれしい、と話しています。
(写真:はやぶさの着陸地点を示す出村裕英上級准教授)
アポロ計画以来の本格的月探査「かぐやプロジェクト」
会津大学はJAXAの月周回衛星「かぐや(SELENE)プロジェクト」にも設計段階から参加しました。
2007年の打ち上げから約2年の運用を終えた「かぐや」は、月の起源と進化を解明するための科学データの取得、月周回軌道への投入や軌道姿勢制御技術の実証を行うことを目的とする、米国のアポロ計画以来、最大規模の本格的な月の探査を行いました。
「かぐや」の膨大な観測データを効率よく地上に送る画像圧縮の機器開発には、浅田智朗教授が関わり、CAIST/ARC-Space(※1)に所属する教員が鉱物分布のデータ解析などに貢献しました。
その結果、月の高地の地殻にはほぼ純粋な斜長(しゃちょう)石からなる斜長岩が分布していることが世界で初めて明らかになるなど、新たな知見をもたらした「かぐやプロジェクト」。また、搭載されたNHKハイビジョンカメラがとらえた美しい映像は、月をさらに身近なものに感じさせてくれました。
(写真:月周回衛星「かぐや」のモデルを使い説明する本田親寿准教授)
福島の大学・企業の力が復興へ
「はやぶさ」の快挙を支えた福島の宇宙技術。会津大学をはじめ、通信機器用の搭載ハイブリッドICと搭載電源を製造したNECワイヤレスネットワークス(福島市)、微粒子改修カプセル軟着陸用パラシュートを製作した藤倉航装船引工場(船引町)、衛星探査機専用のリチウムイオンバッテリーを開発した古河電池いわき事業所(いわき市)などが、ミッションを支えてきました。

出村上級准教授は、会津若松市が日本の「フラッグスタッフ」になれば、と考えています。
アメリカはアリゾナ州北部の町「フラッグスタッフ」。標高2000メートルを超える高地にあり、豊かな自然に恵まれていることから、アウトドアスポーツが盛んです。北アリゾナ大学、ローウェル天文台があり、宇宙研究が盛んな町としても知られています。会津若松市は気候や町の規模、会津大学で宇宙研究がおこなわれていることなど、フラッグスタッフと似ています。

60億キロにおよぶ旅の中で、「はやぶさ」は小惑星へ着陸しサンプルを採取。そして地球へ帰還を果たしました。

人類史上類をみない偉業であり、日本の底力を象徴する出来事です。
「はやぶさ」「かぐや」といった世界も注目する日本の深宇宙探査プロジェクトに、福島の大学、そして福島の多くの企業が関わったという事実。それが今、困難な状態にある福島の復興への自信となり、福島そして東北復興の原動力に繋がっています。

(※1)
CAIST/ARC-Spaceは、2009年4月に発足した先端情報科学研究センター/宇宙情報科学クラスターの略称。会津大学のコンピュータ理工学を基盤に、データ解析、ソフトウェア・光学機器の開発から日本の深宇宙探査プロジェクトを支援します。ARC-Spaceの研究活動を紹介するHPはこちらです。
http://www.u-aizu.ac.jp/research/caist/arc-space.html


平成24年2月取材
(写真:前列左から平田成准教授、浅田智朗教授、出村裕英上級准教授 後列左から本田親寿准教授、寺薗淳也助教)
(写真上:左から「はやぶさプロジェクト」「ウィスコンシン大学」それぞれから寄せられたメッセージボード。右は形状モデルのデータをもとに作成された「イトカワ」)
●大学案内

【会津大学】
コンピュータ理工学部
コンピュータ理工学科

大学院コンピュータ理工学研究科
コンピュータ・情報システム学専攻
情報技術・プロジェクトマネジメント専攻

http://www.u-aizu.ac.jp/