福島大学
福島大学
福島県福島市金谷川1番地
024-548-8006
1949年設立
学長:入戸野 修
福島の復興を支援する学生ネットワークを始動
学生有志がボランティアセンター設立
「言葉が出なかった」。そう話すのは、福島大学災害ボランティアセンター・センターマネジメントチーム代表の土谷一貴さん。東日本大震災後、ボランティアで福島県相馬市に入った時に、被害の状況を見た時の印象です。
相馬市は津波による大きな被害を受けました。がれきが一面に広がる光景。震災後の風景は、見る人の言葉を奪います。

福島大学は震災直後、体育館が避難所として利用されていました。学生が炊き出しなどの支援をおこなっていましたが、避難所解散後、有志が「福島大学災害ボランティアセンター」を設立。災害に特化した支援活動を始めました。震災5カ月後の8月に、「ふくしま子どもリフレッシュサマーキャンプ」を実施。福島・東京・三重・愛知で活動する4団体で、福島県内の小学生児童4~6年生を対象に、三重県内で開催しました。震災後の福島第一原子力発電所の事故により、屋外で思い切り遊ぶことができない子どもたちに楽しい思い出を贈る事業。参加した児童から「楽しかった」「また参加したい」という声が上がりました。
(写真:ふくしま子どもリフレッシュサマーキャンプ)
ネットワーク構想
避難所の足湯活動や義援金を集めるためのフリーマーケットの開催、新地町ボランティアセンターへの人員派遣など、活動する中で見えてきたのは、継続的支援の必要性と県内各大学で活動する学生たちとの情報共有。即時的、効率的、柔軟な支援のためには、各大学とのネットワークが必要と捉え、平成23年7月に福島大学の学生が発起人となり、「ふくしま復興支援学生ネットワーク」を設立。県内の大学、専門学校が参加し、連携をとりながら幅広い活動につなげています。これにより各大学の活動のノウハウの提供・共有も可能となりました。
(写真:津波の被害を受けた被災地でボランティア活動に参加)
生活に寄り添った支援
活動を通して見えてきた課題。長期化する避難生活に対する継続支援には地道な活動が不可欠です。「生活に寄り添った支援が必要」と土谷さんは話します。避難所生活を送る人の中には、独り暮らしや高齢者なども多く、コミュニティを形成し見守っていくことが必要とされています。ニーズを拾い上げ機会を提供する。土谷さんは今後のボランティア活動に対し、福島全体の技術、ノウハウのスキルアップと、綿密な情報共有の必要性を示唆します。福島大学災害ボランティアセンターの活動は、復旧から復興へと移行し、新たなステージで挑戦が続いています。

平成24年2月取材
(写真:仮設住宅でおこなっている足湯活動。「ふれあう」ことが重要なコミュニケーションになっている)
●大学案内

福島大学

●学類:人間発達文化学類 行政政策学類 経済経営学類 共生システム理工学類 
     夜間主(現代教養)コース

●大学院:人間発達文化研究科 地域政策科学研究科 経済学研究科 
      共生システム理工学研究科

http://www.fukushima-u.ac.jp/