福島県立医科大学
福島県立医科大学
福島県福島市光が丘1番地
024-547-1111(代表)
創 立:昭和19年
理事長兼学長:菊地臣一
未曽有の大震災に全学一丸となって対処
災害医療支援機関として
平成23年3月11日。福島市を襲った揺れはM9.0。幸い福島県立医大の被害は軽微で、震災直後は、地震と津波による3次医療(一刻を争う重篤な救急患者に対応する救急医療)に特化しました。
また、福島第一原子力発電所周辺地域に避難命令が出され、避難区域圏内の病院に入院する入院患者と要介護者を、後方施設へ救急避難する必要が生じ、福島県立医大が後方転送をおこないました。

震災では学生も被災者という立場におかれましたが、地震発生直後から自主的に集まり、ボランティア組織を結成。物品や患者さんの搬送などにあたりました。
海沿いの相双地区からは、自衛隊のヘリコプターや救急車で、大勢の患者さんが付属病院に搬送されてきました。患者さんの搬入や、一時受け入れ所として開設した看護学部実習室への移送などで学生が活躍。看護学部学生ボランティアは、病院職員を炊き出しで支援。学生のサポートと活躍が大きな力となりました。
エコノミークラス症候群を未然に防ぐ
平成16年に発生した新潟県中越沖地震。避難所生活や車中泊をする被災者のストレスと、長時間同じ姿勢でいることから血栓が起き、死亡に至る「エコノミークラス症候群」が問題になりました。
福島県立医大は、国際協力を受け、ヨルダンチームと県内全避難所を巡回。下肢深部静脈血栓症のスクリーニング検査を実施しました。「10%の避難所生活者に血栓症の症状が見られた」と横山斉福島県立医大教授は話します。早期に発見し、水分を多く摂ることなどを指導したことで、「エコノミークラス症候群」による突然死の予防に成果を上げました。また、タイ国から支援に訪れたチームと感染症にかかりやすい子どもたちの健診をおこない、感染予防にも努めました。

長引く避難生活で心配されているのが「こころのケア」。福島県立医大は「こころのケア・チーム」を結成。平成24年1月に、相馬市にNPO法人「相馬広域こころのケアセンターなごみ」を開設しました。ストレス相談やメンタルケアなどをおこない、息の長い支援活動に取り組んでいます。
(写真:ヨルダンチームとともに活動)
復興の拠点として
福島県立医大は地域医療の充実を目指し、医療人育成に取り組んできました。医師不足が叫ばれる中、県内外に多くの医療人を輩出し、卒業生は幅広い分野で力を発揮しています。

震災という未曽有の大災害と原発事故。福島県の医療の中枢機関として果たす役割は大きく、長期にわたる震災医療に対する、医療拠点として注目を集めています。
将来を担う医療人の育成の場として、未来を担う復興の拠点としてその役割が期待されています。
平成24年3月取材
(写真:福島県立医科大学 教授 心臓血管外科学講座 医学博士 横山斉氏)
(写真上:左から「学生ボランティアの活動」「自衛隊ヘリによる搬送」「震災後すぐに開かれた全学全職種ミーティング」)
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