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笑顔が生まれる「相馬はらがま朝市」

NPO法人相馬はらがま朝市クラブさん[相馬市]
■Plofile
自ら被災者ながら、被災者を支援する団体を立ち上げた「NPO法人相馬はらがま朝市クラブ」。全国から集まる支援者と被災者を結ぶ窓口として、毎週土日、被災者を応援する 「相馬はらがま朝市」を開催しています。
始まりは、避難所生活でカップラーメンを食べる日々、新鮮な魚に食べなれた地元の人たちが「とにかく美味しい魚が食べたい」と思っていたことから。そこで、現在朝市クラブの理事長を務める、高橋さんたち水産関係者が魚を集めることに。
その頃、風評被害で震災前に冷凍保管していた販売用の魚介類までが、二束三文の値に。売れないなら自分たちで"炊き出し"をしようと開いたのが「相馬はらがま朝市」。3日間の予定で用意したあんこう鍋は、2日間でなくなる盛況ぶり。その後も高橋さんたち水産関係者が朝市を運営しています。

仮設住宅入居にあたり“リヤカー隊”が組まれる

毎週恒例となる朝市は、炊き出しから、支援物資の配給、ボランティアによる出前飲食販売や、コンサートやワークショップの催しと、内容も被災者を元気づけるイベント等が増えていきます。
相馬市長からの提案もあり、行政だけでは被災者への支援が行き届かないことから、“NPO法人はらがま朝市クラブ”を設立しました。

夏に仮設住宅への入居が始まると、さらに市長の要望により、朝市クラブが仕入れを担当する「リヤカー隊」を発足。
顔なじみの女性スタッフが毎日、新鮮な野菜や食品をリヤカーに積み、「元気でいるか?不自由はないか?」と一軒一軒御用聞きのように販売して歩いています。
慣れない仮設暮らしから、お年寄りや障がい者の孤立化を心配して始めたリヤカー隊。 
あわせて、仮設入居者の雇用にもつながっています。
実際に取材で訪れた数日前、脳卒中で倒れた人をリヤカー隊が助けたばかりとか。
助け合いを大切にしたリヤカー隊は、仮設暮らしのコミュニティーにかかせない、心強い存在になっています。

被災者の要望と他からの支援の手をつなぐ調整役に

朝市では冷え込みが厳しくなる11月、仮設の寒さを心配し、部屋の「絨毯」をなんと100円で販売。
実はその絨毯、支援物資で届いていたものの、役場では配布する人数分が揃わないと不公平になるので、配布することができなかったもの。
そこで朝市クラブは、数が足りない支援物資を、市価の10分の1以下の価格で販売することを考案。
数が足りずに倉庫に眠っていた支援物資は、こうして無事、被災者の手に渡るようになりました。

しかしながら、このような売上金があっても、朝市クラブの運営費は足りないのが現状。
 朝市クラブで開設したホームページには、全国からの支援物資、ボランティア、朝市のステージへの出演希望の問い合わせが、毎日なんと300通。
問い合せに答える高橋さん自身の携帯使用料も、毎月10万円にのぼるなど、窓口としてその対応に追われています。
他にも全国から送られる支援物資の荷降ろしや分配作業など、活動に費やす労力と時間がかかります。しかし、朝市クラブのスタッフは少なく、震災後十数名だったスタッフは現在6名に。
30~40歳の子育て世代の若手が、福島第一原発事故の影響から相馬を離れたこともあり、今後会を運営していくにあたり、次の世代のスタッフが少ないのが心配です。
平成23年12月現在、朝市クラブのスタッフは全員無給で、会の運営費用が足りないため支援金を募っています。

取材で訪れた11月、「震災後から8カ月、時間がすでに3年流れたようにも感じる。そろそろ外からの協力が必要」。
震災後、朝市を夢中で支え続けた高橋さん。自ら被災しこれからの生活を考えると、本業である水産業の稼働に時間をさきたい思いも。

人と人とが心を通わせるコミュニケーションの場に

朝市のイベントは、全国から有名なアーティストも参加してくるようになり、盛り上がりを見せています。
その陰には、朝市を支援するために遠くから集まるボランティアの姿も。
朝市クラブの東京事務所で副理事の石井さんは、司会を担当するために毎週足を運んでいます。
訪れた人の笑いを誘い、会場を明るく盛り上げ、励ましながらの司会進行は、朝市にはなくてはならない存在です。

同じく、東京のイベント事務所の押田さんは、朝市会場の音響担当。
月に何度かはタレントやミュージシャンも連れ、会場を楽しませるステージを演出しています。
なかでも、ミュージシャン「励まし屋」として活動する二人組ユニットが作詞・作曲した “相馬歌”は、被災した相馬市民の言葉を集めてつくりあげた歌。2012年1月にはCDも発売。力強く澄みきった2人の歌声は、会場に集まる人の心をひとつにします。

「朝市は様々な人が参加し、どんどん広がりをみせている」と高橋さん。
今まで参加したボランティアスタッフは、ともに励ましあい、相手を思う気持ちで会場がひとつになることにより、逆に“元気”をもらって帰っていくといいます。
人と人との結びつきの大切さを感じるのかもしれません。

震災に加え原発の影響で、相馬港の魚の水揚げがストップしている今(2011.12.30現在)、水産業従事者が多い相馬の雇用は、不安定な状況が続いています。被災者が被災者を支援する朝市クラブに、外からの支援の和が必要とされています。

支援を目的としてご参加くださる方、以下の内容を募集中。
詳しくはホームページを参照。

・朝市のお手伝いでボランティア参加。
・全国の支援者による無料物資提供。
・全国の支援希望者による出前飲食販売で、売上を寄付するペイフォワードブース。
・アマチュアからプロまで応援エンターテインメントショー。






●お問合わせ先

詳しくは相馬はらがま朝市ホームページを参照してください。 [HPアドレス]http://www.ab.auone-net.jp/~haragama/