株式会社 柏屋
株式会社 柏屋
創業:嘉永5(1852)年
福島県郡山市富久山町久保田字宮田127-5
024-956-5511
代表取締役:五代目 本名善兵衛
事業内容:菓子製造及び食品加工並びに販売

HP http://www.usukawa.co.jp/
創業嘉永五年。受け継がれる伝統の味と技
「今日が創業」の精神で邁進
こだわりの北海道産アズキを使用。上品な甘さのなめらかな餡を薄皮が包みます。ふっくら優しい美味しさの「薄皮饅頭」。柏屋を代表する銘菓です。

柏屋(本名善兵衛代表取締役)は創業嘉永5年。本名家として450有余年、柏屋として160年の歴史があります。奥州街道郡山宿の門前茶屋が始まり。餡たっぷりの薄皮饅頭が旅人の疲れを癒しました。
(写真:柏屋を代表する銘菓「薄皮饅頭」)
菓子から始まる復興
柏屋は昭和33年、児童詩誌「青い窓」を創刊。心あたたまる子どもたちの詩の数々は、柏屋各店や郡山市内公共施設などに展示されています。
姉妹誌として児童詩誌を発行する北海道帯広の菓子店六花亭。詩集を通して、柏屋と50年以上の交流がある六花亭は、震災2カ月後の5月、復興支援として六花亭26店舗で柏屋の薄皮饅頭を店頭で販売。6日間で1600箱を完売しました。
また11月には「ありがとう北海道」をテーマに、再度六花亭で店頭販売が実施されました。他社の製品を販売するのは異例のこと。六花亭の好意により、特設コーナーが設けられ、柏屋の社員が直接六花亭の店内で薄皮饅頭を販売しました。六花亭の小田豊社長が「(六花亭の)社員とともに販売することで、より福島の魅力や薄皮饅頭の美味しさを伝えることができるのではないかと」と考え提案したことで実現。道民と交流しながら販売しました。

復興への力は東北6県の菓子店からも発信されます。青森県の「ラグノオささき」が発起人となり「東北はひとつ」のキャッチフレーズのもと、各社が特徴を生かした商品を開発。6種類の商品がコラボレーションした詰め合わせ「みちのく州」が完成しました。福島県は柏屋が薄皮饅頭の餡とチョコレート、ミルクショコラを組み合わせた「福島ショコラ・ショコラ」を発表。全国に報道され話題を呼びました。
(写真:郡山市・開成柏屋店内に展示されている児童詩誌)
郡山の風物詩が復活
柏屋は昭和49年から、元旦を除く毎月1日、午前6時から8時まで、柏屋本店で「朝茶会」を開催しています。震災後しばらく休止していましたが、平成24年2月に11カ月ぶりに復活しました。郡山の風物詩ともなっている「朝茶会」は、「おはよう」「いってきます」の元気なあいさつが参加の資格。できたてのお菓子を食べながら、訪れた人同士が会話を楽しみます。参加者は常連が多く、2月に再開した「朝茶会」では、震災後久しぶりに会う顔ぶれに、笑顔の花が咲きました。

震災後、柏屋は新商品を続々と発表。さわやかなフルーツピュレを練りこんだ饅頭「スイーツ・マンジュ」、北海小豆と宇治抹茶の柏やき「抹茶小倉」、ふじリンゴとチョコチップを入れてしっとり焼きあげた「やわらかサブレ・ポム・ポムショコラ」などを発売。お菓子を通して元気を発信しています。

創業から160年。戦争や8.5水害、オイルショックなどの苦難がありましたが、「今日が創業」の精神でそれらを乗り越えてきました。震災後は「お菓子でみんなを元気に!!」「好きです ふくしま」を合言葉に、商品開発、市場開発に取り組んでいます。


平成24年3月取材
(写真:開成柏屋店内)
(写真下:左から「スイーツ・マンジュ」「柏やき抹茶小倉」「やわらかサブレ・ポム・ポム・ショコラ」)