特撰呉服 塩庄
特撰呉服 塩庄
創業:文化7(1810)年
福島県東白川郡棚倉町棚倉古町38
0247-33-2018
代表:鈴木幹久
事業内容:呉服・衣料品・寝具販売
「きもの」を通して伝える日本の伝統文化
創業200余年。城下町に佇む老舗
東白川郡棚倉町。町の中心を北から南に抜ける通りは、クランクが続き、城下町の名残りを感じさせます。

創業200年を超える呉服店「塩庄」(鈴木幹久代表)。見る者に歴史の深さを感じさせる、風格のある建物と静かに佇む蔵が印象的です。
鈴木社長の祖父にあたる6代目が丹精込めて造りこんだ中庭は、庭を囲む塀と、高く成長した木々が、外界と隔離した空間を生み出し、時の流れがゆっくり進むような穏やかさを生み出しています。
新緑や紅葉、雪景色など、季節ごとに美しい表情を見せる中庭。通常、一般には公開されていませんが、成人式の振袖を購入したお得意様に、前撮り写真の撮影場所として使われています。
(写真:季節ごとに美しい表情をみせる中庭)
着物の良さを伝えたい
「着ると素敵なんです」。着物の魅力を鈴木代表は話します。体形を問わず誰でも着こなせる着物は、着る人の魅力を十分に引き出します。
塩庄は年間を通して様々なイベントを企画。着物の魅力を発信してきました。伝統工芸からモダンなものまで、多岐にわたります。
29歳という若さで8代目を継いだ鈴木代表。「着物を着る人が少なくなってきました。業界は厳しいものがあります」と苦労を滲ませますが、今なお愛され続ける「着物」の良さ、伝統文化の良さをより多くの人に伝えたい、と意気込みをみせています。
(写真:鈴木幹久代表)
大火・震災を乗り越え暖簾を守る
棚倉町は昭和15年、町中心部から出火し、460戸を消失する大火に見舞われました。塩庄も火災の被害を受け、残ったのは蔵ぐらいだったと伝えられています。

大火後再建し、暖簾を守り続けた塩庄。
「お客様にどう喜んでいただけるか」。鈴木代表は、先代が残してきたもの、そして日本の文化を守りながら、新しい商品やサービスの提供に取り組んでいます。
暖簾を守る若い力が、「着物」という日本の伝統文化に、新風を送り込んでいます。


平成24年4月取材
(写真:美しい着物が並ぶ塩庄店内)